久禮書店 kurebooks 

新刊書店チェーン店長会に参加させていただきました。

みなさん、こんにちは。

今日は、ある新刊書店チェーンの店長会議にお邪魔してきました。

首都圏に12店舗を展開するこの書店グループの各店長さんを前に、店舗運営や書棚作りの勉強会の講師をさせていただきました。

小・中規模の書店をどうやったらうまく運営できるか、面白くできるか。

僕の前職あゆみBOOKSでの経験をもとに、僕のノウハウやロジック、大事に思ってきた事柄などをできる限りお伝えしてきました。

やはり、売上スリップから何を読み解くか、想像を膨らませるかというくだりに、一番の関心を寄せていただいたようでした。

この勉強会に先立って、せっかくの勉強会を抽象的な議論にしたくないと思い、このチェーンのある一店舗をじっくりと観察する日を設けました。

朝イチの開店と同時に、お客さんのような顔をして入店して、いろいろなことを見ていました。雑誌の付録付けや品出しをするスタッフさん、新刊の島平台の構成、書籍棚差しの鮮度、文庫棚の使い方や、新刊の配本状況、コミックのストックの持ちかたや、手書きポップの出来、バックヤードの使い方などなど。

まったく僭越なことですが、僕がこのお店の店長だったらという視線で、ずっと見ていました。

何をどう改善すればといった個別の事柄は伏せますが、たくさんの考えが浮かんで、興奮しました。この壁面はコミック雑誌じゃなくて、書籍の面陳でグワ〜っと場を作って、こっちの階段には一段一段に木箱で棚を作って、この奥の角地の棚は総面陳で間接照明も使って、この中二階は真ん中に島平台かテーブルで仕掛け場所を作って・・・とか、入り口外にはバーゲン&古書を持ってきて、レジ横には客注デスク作ってお客さんの話を聞き出しつつ、ブックライナーでちょっ早の取り寄せ対応するPC端末置いて、レジ前の島は商店街の他店とのコラボ企画で・・・などなど。

やっぱり本屋をやるって、面白い。専業の本屋にだって、やれることはまだまだあるんじゃないか。強く、そう思いました。

もちろん、マルベリーフィールドや神楽坂モノガタリといったブック・カフェにも、それぞれのお店ならではの面白さやそこに通うお客さんとのコミュニケーションがあって、やりがいがあります。でも今までのところ、僕自身が意識しすぎているのかもしれませんが、カフェの雰囲気やホスピタリティに貢献するという役割に書棚の表現が制約されていると、いつも感じていました。

子どもが気軽に買えるもの、どうしょうもなくくだらないもの(いい意味です)、どエロ、社会に喧嘩を売るようなやんちゃな本とか、そういった本屋の楽しい部分もちゃんとやれて、本の世界を全方位で表現できることの喜びを、ブックカフェで実現できていないと、あらためて気づきました。

ああ、やっぱり地べたの本屋って、楽しいなあと。

でも、ブックカフェでそうやっちゃいけないって誰が決めたわけでもないよな・・・。カフェと一体でも、本屋は本屋だろ。そうも思います。

もちろん、お店に期待されるムードや役割を表現しつつ、うまく裏をかかなくてはいけません。

来年は、そのあたりを実現したいと思います。

新刊書店の現場感覚を失いつつあった僕を引き戻してくれた、今回の店長勉強会に、とても感謝しています。

とりとめもなく書きました。

ではまた。

 

久禮亮太

 

久禮亮太 • 2015年12月25日


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